狂犬病ワクチンは打たないとダメ?
こんにちは!動物看護師の窪田です。
2月に入って更に寒さが増しましたね…..。
私の実家では毎年降雪により雪が積もります。
愛犬と共にふわふわの雪で遊んでいた窪田ですが、今では寒さに縮こまる毎日です。
一方いぬの幼稚園バウバウでは、室温の調整と床暖房の使用により毎日ワンちゃん達に快適に過ごしてもらえるよう取り組んでいます。
バウバウはご愛犬の日々の健康維持を担っておりますが、中でも病気の予防対策を積極的に行なっています。
皆様のご愛犬も毎年狂犬病予防接種を受けていらっしゃいますよね。
では、どうして毎年受ける必要があるのかはご存知でしょうか?
それは…狂犬病予防法によって定められているからです!
ただ法律が〜と言われてもワクチンに対して良い印象を持ってない方もいらっしゃるかもしれません。
そこで、今回はどうして狂犬病予防接種が必要なのかをご説明しようと思います。
狂犬病に感染すると命を落とします。
そして、発症後の治療法はありません⚠️
この時点でかなり物騒ですが、本当に恐ろしいのは哺乳類全般に感染することです‼️
つまり、犬だろうが猫だろうが、はたまたコウモリだろうが関係なく感染のリスクがあるのです!
そして海外から狂犬病ウイルスに感染した哺乳類が日本に入ってくる可能性は0ではありません。
(狂犬病ウイルスは発症までに平均1~3か月の潜伏期間があります)
その時十分な予防が確立されてなければ…あっという間に狂犬病が日本に広がるのが想像できますよね。
そうなると、人は勿論のこと畜産にも大きな影響が出てパニックへと繋がります。
では、なぜ犬にだけ狂犬病予防接種をするのでしょうか?
それは、狂犬病の流行様式にあります!
流行様式には「森林の野生動物の間で流行する森林型」🦇と「都市部の犬・猫を中心に流行する都市型」🐕の2つに分けられます。
日本の場合は都市型ですよね。
森林型では、野生動物の咬傷から感染するケースが多い為に野生動物との関わりを避ける(そもそも人の生活圏にはいないと思いますが…)、噛まれたら直ぐに処置をすると言った方法が取られます。犬の命を守るために予防はしますが(感染源にもなるため)、それが拡大を防止する策にはなり得ないということです。
逆に都市型だとどうでしょうか?
日本に狂犬病が入り込み、予防をしてない犬に感染したとします。
想像してみて下さい。
・狂犬病の感染経路は咬傷から
・狂犬病の症状として物事に敏感になり目の前のものに噛み付くようになる
どうでしょうか?
感染源となり、咬傷事故を起こしやすい犬が街中で多い日本では 予防をしていない犬がいる という状況は物凄く怖く感じませんか?
ましてや、もし犬から別の野生動物に感染してさらに拡大してしまったら…
もう日本を清浄国と呼ぶことは出来なくなります。
つまり、日本においては犬に予防接種を行うことが感染の拡大を防止する何よりの対策となるのです。
もし何かの拍子に予防をしていないご愛犬が人を噛んでしまったら・・・
冒頭で説明した通り予防接種は法律で定められています。
これを怠ったとして罰せられるのは当然のことですが、ご愛犬が捕獲や抑留の対象となります。
勿論、人を噛んでいなくても未接種が発覚したらその対象となり得ます。
実際、狂犬病予防法違反によって検挙された事例は100件以上存在します…
犬の命を守ることは勿論、人の命を守るためにも予防が必ず必要となるのです。
狂犬病ワクチンは1年に1回接種となっております。
必ず毎年の予防接種を受けるようお願い致します!
※免疫疾患等接種が難しい場合も獣医師による診断が必要なのでバウバウ病院にご相談下さい。
動物看護師 窪田進
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